≫HOME　≫事項リスト

道徳-修身教科書（-1945）

▼文献リスト
■福沢諭吉訳、1872（明治5年）『童蒙教草　童蒙をしへ草1-5』→慶應義塾編纂［1959：145-314］
■箕作麟祥訳、1873（明治6年）『泰西　勸善訓蒙　前編巻上・中・下　後篇巻1-4』→海後編［1964ａ：79-197］
■山本義俊訳／Ｆ・ウエイラント著、1873（明治6年）『泰西　修身論』二書堂.
■阿部泰藏訳、1874（明治7年）『脩身論　前編・後編巻1・2』文部省.→海後編［1964a：321-382］
■阿部泰藏訳、1874（明治7年）『脩身論　前編・後編巻1・2』文部省.→宮田編著［1959a：39-88］
■永峯秀樹訳、1875（明治8年）『智氏家訓　巻1-3』→海後編［1964a：431-484］
■和田順吉訳、1875（明治8年）『蒙訓　勸懲雑話　上・下』→海後編［1964a：505-557］
■弗蘭西斯・淮蘭徳（ウェーランド）著／平野久太郎訳、1875（明治8年）『修身学　巻1‐4』西村集太郎（近代デジタルライブラリー）
■西村茂樹、1880（明治13年）『小学脩身訓　上・下』文部省編輯局.→海後編［1964b：5-37］
■西村茂樹、1880（明治13年）『小学脩身訓　上・下』文部省編輯局.→宮田編著［1959a：89-115］
■亀谷行編、1880（明治13年）『脩身兒訓』→海後編［1964b：39-80］
■大島一雄、1881（明治14年）『小学生徒心得　巻1・2』→宮田編著［1959a：117-129］
■木戸麟、1881（明治14年）『小学修身書』→海後編［1964b：81-125］
■宮内庁、1881（明治14年）『幼学綱要1・2』→海後編［1964b：127-163］

◇小林義則・笠間益三、1880（明治13年）『小学修身鑑』
◇小林義則編、1881（明治14年）『小学脩身篇』

■文部省、1883（明治16年）『小学作法書　巻1-3』→宮田編著［1959a：131-146］
■文部省編、1883（明治16年）『小学修身書　初等科之部』文部省.→海後編［1964b：195-231］
■文部省編、1883（明治16年）『小学修身書　初等科之部』文部省.→宮田編著［1959a：147-186］
■文部省編、1884（明治17年）『小学修身書　中等科之部』文部省.→海後編［1964b：233-279］
■文部省編、1884（明治17年）『小学修身書　中等科之部』文部省.→宮田編著［1959a：187-234］
■丹所啓行・前川一郎同輯、1886（明治19年）『普通　小学修身談』集英堂.→海後編［1964b：281-318］
■重野安繹輯、1892（明治25年）『尋常小学修身　巻1-4』→宮田編著［1959a：235-289］
■重野安繹輯、1892（明治25年）『高等小学修身　巻1-4』→宮田編著［1959a：281-365］
■末松謙澄、1892（明治25年）『末松氏　修身入門』精華舎.→海後編［1964b：319-336］
■末松謙澄、1892（明治25年）『末松氏　小学修身訓』精華舎.→海後編［1964b：337-397］
■末松謙澄、1892（明治25年）『末松氏　高等小学修身訓1・2』精華舎.→海後編［1964b：399-436］
■東久世通禧、1892（明治25年）『尋常小学修身書』国光社.→海後編［1964b：471-528］
■東久世通禧、1892（明治25年）『高等小学修身書　巻1・2』国光社.→海後編［1964b：529-570］
■普及舎、1900（明治33年）『新編　修身教典（尋常小学校用）』普及舎.→海後編［1964b：571-631］
■普及舎、1900（明治33年）『新編　修身教典（高等小学校用）』普及舎.→海後編［1964b：633-681］
■小山左文二・古山栄三郎、1901（明治34年）『修身教本　尋常小学校用　巻1-4』→宮田編著［1959a：367-423］
■小山左文二・古山栄三郎、1901（明治34年）『修身教本　高等小学校用　巻1-4』→宮田編著［1959a：425-494］

◇内藤耻叟、1893（明治26年）『訂正　小学修身訓』
◇井上賴圀編、1893（明治26年）『尋常　小学修身書』
◇井上賴圀編、1893（明治26年）『高等小学修身書』

■文部省編、1904（明治37年3月）「小学校修身書編纂趣意書報告」『国定教科書編纂趣意書』→宮田編著［1959b：67-92］
■1903（明治36年）『尋常小学修身書2-4』文部省.→宮田編著［1959b：93-127 ］（第1次国定教科書）
■1903（明治36年）『尋常小学修身書2-4』文部省.→海後編［1964c：7-37］（第1次国定教科書）
■1903（明治36年）『高等小学修身書1-4』文部省.→宮田編著［1959b：129-172］（第1次国定教科書）
■1903（明治36年）『高等小学修身書1・2』文部省.→海後編［1964c：37-60］（第1次国定教科書）

●1910（明治43年4月）「尋常小学修身書巻1・巻2、高等小学修身書新制第三学年用編纂趣意書」『修正国定教科書編纂趣意書第二編』→宮田編著［1959b：175-182］
●1911（明治44年12月）「尋常小学修身書編纂趣意書」『修正国定教科書編纂趣意書第四編』→宮田編［1959b：183-200］
■1910-1911（明治43-44年）『尋常小学修身書1-6』文部省.→宮田編著［1959b：201-268］（第2次国定教科書）
■1910-1911（明治43-44年）『尋常小学修身書1-6』文部省.→海後編［1964ｃ：61-123］（第2次国定教科書）

●1924（大正13年5月）『高等小学修身書編纂趣意書・尋常小学修身書集成趣意書』→宮田編著［1959b：273-317］
■1917-1922（大正6-11年）『尋常小学修身書1-6』文部省.→宮田編著［1959b：321-407］］（第3次国定教科書）
■1917-1922（大正6-11年）『尋常小学修身書1-6』文部省.→海後編［1964ｃ：125-214］（第3次国定教科書）
■『高等小学修身書1　児童用』文部省.→宮田編著［1959b：411-428］
■『高等小学修身書1　女生用』文部省.→宮田編著［1959b：429-448］
■『高等小学修身書2　児童用』文部省.→宮田編著［1959b：449-468］
■『高等小学修身書2　女生用』文部省.→宮田編著［1959b：469-489］
■『高等小学修身書　新制第3学年用』文部省.→宮田編著［1959b：491-510］

●1934（昭和9年3月）『尋常小学修身書編集趣意書巻1』文部省.→宮田編著［1959b：513-520］
●1935（昭和10年4月）『尋常小学修身書編集趣意書巻2』文部省.→宮田編著［1959b：521-527］
●1936（昭和11年4月）『尋常小学修身書編集趣意書巻3』文部省.→宮田編著［1959b：529-540］
●1937（昭和12年4月）『尋常小学修身書編集趣意書巻4』文部省.→宮田編著［1959b：541-553］
●1938（昭和13年6月）『尋常小学修身書編集趣意書巻5』文部省.→宮田編著［1959b：555-568］
●1939（昭和14年6月）『尋常小学修身書編集趣意書巻6』文部省.→宮田編著［1959b：569-584］
●1934（昭和9年7月）『高等小学修身書編集趣意書』文部省.→宮田編著［1959b：585-598］
■1934-1939（昭和9-14年）『尋常小学修身書1-6』文部省.→宮田編著［1959b：601-733］（第4次国定教科書）
■1934-1939（昭和9-14年）『尋常小学修身書1-6』文部省.→海後編［1964ｃ：215-358］（第4次国定教科書）
■1930（昭和5年4月）『高等小学修身書1　児童用』文部省.→宮田編著［1959b：737-771］］（第4次国定教科書）
■1930（昭和5年4月）『高等小学修身書1　女生用』文部省.→宮田編著［1959b：774-805］］（第4次国定教科書）
■1931（昭和6年4月）『高等小学修身書2　児童用』文部省.→宮田編著［1959b：807-851］］（第4次国定教科書）
■1931（昭和6年4月）『高等小学修身書2　女生用』文部省.→宮田編著［1959b：853-895］］（第4次国定教科書）
■1932（昭和7年4月）『高等小学修身書　第3学年用』文部省.→宮田編著［1959b：897-927］］（第4次国定教科書）

■『ヨイコドモ　上』文部省.→宮田編著［1959b：969-981］（国民学校国民科修身教科書）
■『ヨイコドモ　下』文部省.→宮田編著［1959b：983-1021］（国民学校国民科修身教科書）
■『初等科修身　二』文部省.→宮田編著［1959b：1023-1044］（国民学校国民科修身教科書）
■『初等科修身　三』文部省.→宮田編著［1959b：1045-1072］（国民学校国民科修身教科書）
■『初等科修身　四』文部省.→宮田編著［1959b：1073-1100］（国民学校国民科修身教科書）
■『高等科修身　一　男子用』文部省.→宮田編著［1959b：1101-1129］（国民学校国民科修身教科書）
■『高等科修身　一　女子用』文部省.→宮田編著［1959b：1131-1158］（国民学校国民科修身教科書）

■野中準、1888（明治21年2月）『日本道徳原論　上・下』松成伊三郎.（近代デジタルライブラリー）
■慶應義塾編纂、1959『福沢諭吉全集3』岩波書店.
■宮田丈夫編著、1959a『道徳教育資料集成1』第一法規.
■宮田丈夫編著、1959b『道徳教育資料集成2』第一法規.
■海後宗臣編、1964a『日本教科書大系　近代編1　修身（一）』講談社.
■海後宗臣編、1964b『日本教科書大系　近代編2　修身（二）』講談社.
■海後宗臣編、1964c『日本教科書大系　近代編3　修身（三）』講談社.

▼説明
■福沢諭吉訳、1872（明治5年）『童蒙教草　童蒙をしへ草1-5』→慶應義塾編纂［1959：145-314］
□チェンバース（Robert Chambers）「モラル・クラッスブック（Moral Class Book）」の訳。
□「我本国の為めを思ひ、其国をして義理に従ひ自由を得せしめんとするは、慷慨の気と云ふ可し、盛徳の心と称す可し。一国の人民、此気を存し此心を抱けるは、礼儀の風俗、国中に浹洽するの証なり。然りと雖どもこ・・147　ゝに論ず可き一事あり。凡そ世に文字誤用の例少からずと雖も、其字を慢に弄て真の意義を失するの甚しきは、得に自由の二字を以て最とす。風俗敗壊したる国に於て自由を唱ふる者は必ず放肆無頼の輩にて、其放肆愈甚しければ其自由を唱ふるの聲も亦愈喧し。此輩の所謂自由とは、毫も報国の義に関係する所あるに非ず、唯羈絆を脱し限度を超るの意に誤用するのみにて、真の自由には非ざるなり」（147-148：序）

■箕作麟祥訳、1873（明治6年）『泰西　勸善訓蒙　前編巻上・中・下　後篇巻1-4』→海後［1964a：79-197］
□前編はボンヌの著述（1867：パリ）、後編はウインスロウ「モラル・フィロソフィー」（1866：アメリカ）、続後編はヒコック「システム・オブ・モラル・サイエンス」（1868：アメリカ）の訳。

■阿部泰藏訳、1874（明治7年）『脩身論　前編・後編巻1・2』文部省.→海後［1964a：321-382］
■阿部泰藏訳、1874（明治7年）『脩身論　前編・後編巻1・2』文部省.→宮田編著［1959a：39-88］
□ウェーランド（Wayland, Francis. 1796-1865）の「エレメンツ・オブ・モラル・サイエンス（Elements of Moral Science）」の訳。
◇要約
□「前編第二章「本心ヲ論ス」において、「人ハ所作ノ是非を区別スルノ力アリテ己ノ所作ノ是非ニ因リ一種ノ感覚ヲ起スモノナリ此能力ヲ本心ト名ク」とし、本心を人の行為の善悪を識別する根拠としている（宮田［1959a：45］）。後編第一章「人間相互ノ職務ヲ論ス」では「蓋シ人ハ皆天ノ己ニ與ヘシ其楽ノ具〔ダウグ〕ヲ自ラ随意ニ用フルノ権アリトス」とし、このことから他人の権利を侵害することを禁止する」

■西村茂樹、1880（明治13年）『小学脩身訓　上・下』文部省編輯局.→海後編［1964a：5-37］
■西村茂樹、1880（明治13年）『小学脩身訓　上・下』文部省編輯局.→宮田編著［1959a：89-115］
□第一　学問
□第二　生業
□第三　立志
□第四　修徳　（以上上巻）
□第五　養智
□第六　処事
□第七　家倫
□第八　交際

□「父母ハ己レガ職分ヲ行フ為メニ。其子ノ身體心思ヲ制御スルノ権アリ。然レドモ子既ニ成長シテ。自ラ一身ヲ養ヒ。自ラ心智ヲ研キ。自ラ脩身ノ責任ヲ決断スルニ至ルトキハ。父母ハ其職分ト権威トヲ解クベシ［…］　物蘭〔ウエーランド〕ノ修身学」（海後編［1964：28］家倫〔下〕）（宮田編［1959a：109］家倫〔下〕）

△キーワード：責任

■小山左文二・古山栄三郎、1901（明治34年）『修身教本　高等小学校用　巻1-4』→宮田編［1959a：425-494］
□「すべて、人は、互いに、相倚り相助けて、楽しく、この世を渡ることを得るものにして、孤立にては、立ちゆかるべきものにあらず。
　されば、人々、おのおの、己の職務をつとむるにあたりても、ただ、わが身の利益をのみ思ふことなく、世間多数の便利となることには、わが力の及ぶかぎり、つくすべき。これかしこくも教育に関する勅語に、「公益をひろめ、世務を開け。」とのたまはせし所以なるべし」（宮田編［1959a：472］巻3第19課世務）

■1930（昭和5年4月）『高等小学修身書1　児童用』文部省.→宮田編著［1959b：737-771］（第4次国定教科書）
□「人は誰でも我が身に引受けて果たさなければならない務がある。これらの務はどこまでもりつぱにし遂げ、又した事の善し悪しについてもあくまで其の結果を自分に引受けなければならない。之を責任といふ。
　郵便物が間違いなく届き、汽車・汽船で安全に旅行が出来るのは、通信・交通の業務に従事する人々が、それぞれ自分の職務に責任を以て当るためである。社会は人々が皆責任を重んずることによつて成立つて行くのである。もし世の中の人が引受けた務を顧みず、又自分のした事について責を負はないといふ風であつたら、我等は互に他を信頼することが出来ず、安心して生活することは出来ない。大正天皇は国民精神作興に関する詔書の中に「責任ヲ重シ」と仰せられ、国家社会の幸福を進めるために責任を重んずべきことをお諭しになつた。
　人は先づ自分の責任について自覚することが大切である。他人と約束したことは必ず守らなければならない。初めから実行の見込めないことを軽々しく約束するのは、責任を解しない者である。又自分の担当した職務については深く責任を感じ、私を忘れ公に奉ずる精神を以て之に当らなければならない。
　なほ責任には健康を進め智徳の修養をするやうな自分自身に関するものもあり、市町村の繁栄を図るやうな他の人々と共同して負ふ一般の責任もある。これらの責任も決して忽にしてはならない。要するに自分の責任を自覚しない人は如何程才能があつても、人としての資格を缺くものといふべきである」（宮田編［1959b：750］第10課責任）

■1932（昭和7年4月）『高等小学修身書　第3学年用』文部省.→宮田編著［1959b：897-927］（第4次国定教科書）
□「人は誰でも良心があつて、自分のすることの善悪を辨へ、自分のすることに対して責任を感じ、進んでは智徳を磨いて価値のある人にならうとする。人がかやうに自分の良心に従つて、人の人たる道を全うしよとするところに、人格が成立つ。人格と道徳とは離れることの出来ない密接な関係があつて、道徳は人格の最も大切な内容をなすものである。
　人が自分の行為の善悪について責任を自覚するところに、人の人たる資格がある。自分の行為について自覚も責任もない人は、人の人たる資格がない。人はたとひ才能が秀で、財宝に富んでゐても、それで尊いとはいへない。人格を有するから尊いのである。人格は実に人の最高の価値である。それ故、自分の智徳を磨いて人格を高めようとしない人は、人として価値のない者といはなければならない。人が皆自分はかやうな人格を有する者であることを自覚し、各自修養に努めて人格を発揮しようとするところに、人生の尊い意義がある」（宮田編著［1959b：909］第13課人格）

▼関連
◇道徳教育　◇道徳　◇道徳-学習指導要領（1947-1998）

◆20100303, 0914, 0923, 20120711, 0713, 0715, 0716, 1228, 20130928*, 20140730

≫HOME　≫事項リスト