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インド思想史


◆歴史
■前2500-1500年:インダス文明の時代
 ▼インダス文明の繁栄期:前2300-1800年、衰退期:前1800年-1500年
  ・ハラッパ、モヘンジョ・ダロ
  ・楔形文字…メソポタミア文明との関連性
 ▼前1500年:アーリア人、パンジャブ地方に侵入   ・ラージャン(首長)を中心とした部族・氏族単位   ・二輪戦車(チャリオット)の使用と征服

■前1500-500年:バラモン中心主義の時代
 ▼前期ヴェーダ(前1200-1000年)
  ・古いサンスクリット語の一種(ヴェーダ語)による、文献群(ヴェーダ)、天啓聖典(シュルティ)
  ・ヴェーダ文献の最古の『リグ・ヴェーダ』の編纂(前1200-1000年頃)★→ヴェーダ/ウパニシャッド
  ・ヴァルナ制(バラモン・クシャトリア・ヴァイシャ・シュードラ)の萌芽(『リグ・ヴェーダ』「プルシャ賛歌」)
 ▼後期ヴェーダ(前1000-500年)
  ・社会の変化:青銅から鉄器の使用、牧畜から農耕(小麦・水稲の栽培)
  ・バラモン階級の特権化:祭式の呪術的効果の強調、神格→祭式の重視
  ・業の理論(因果律)、輪廻思想、ヴァルナ制の理念が社会制度化しカースト制の原型となる
  ・ウパニシャッドの成立(前800-500年)★→ヴェーダ/ウパニシャッド
  ・ブラフマンとアートマンの「発見」★→ブラフマンとアートマン

■前500-後600年:非正統派の時代
  ・非正統派:仏教の成立-部派仏教(アビダルマ)(3世紀前半)-大乗仏教(3世紀後半)★→仏教
  ・非正統派:ジャイナ教

  ◆正統派:六派哲学(グプタ朝の成立(4-6世紀)と対応)★→六派哲学
   ●ヴァイシェーシカ学派
   ●ニヤーヤ学派
   ●サーンキヤ学派
   ●ヨーガ学派
   ●ミーマーンサー学派
   ●ヴェーダーンタ学派→シャンカラ

  ◆聖典の編纂★→インド聖典
   ・叙事詩:『マハーバーラタ』、『ラーマーヤナ』
   ・ダルマ・シャーストラ(古法典):『マヌ法典』(前2-後2世紀)、『ヤージュニャヴァルキヤ法典』
   ・主要なプラーナ(古譚)文献
   ・聖伝聖典(スムリティ)として天啓聖典(シュルティ)についで権威がある

■600-1200年:ヒンドゥー教の時代
   ・シャンカラ(700-750年頃)の思想
   ・バクティ

■1200-1800年:イスラームの時代
■1800年-現代:ヒンドゥー復興の時代


▼参考文献
●和田嘉弘、2002「インド哲学」永井・中島(義)・小林・河本・大澤・山本・中島(隆)編集委員[2002:86-89]
■山下博司、1997『世界史リブレット5 ヒンドゥー教とインド社会』山川出版社.

■永井均・中島義道・小林康夫・河本英夫・大澤真幸・山本ひろ子・中島隆博編集委員、2002『事典哲学の木』講談社.
▼関連
ヒンドゥー教 ◇仏教
◆20101128, 20110302, 20121226, 20130114, 0922*

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