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自由-明治
▼文献
●中村勝義、1876（明治9年12月）『俗夢驚談』波華書林.→明治文化研究会［1927→1955：137‐147］
●――――、1881（明治14年11月）「論説」『朝野新聞』（1881‐11‐16）→安丸・深谷校中［1989：191‐194］
●――――、1881（明治14年4月）「無届政談討論会」（1881‐4）→安丸・深谷校中［1989：194‐199］
●――――、1882（明治15年4月）「雑報」『朝野新聞』（1882‐4‐5）→安丸・深谷校中［1989：241］
■明治文化研究会、1927『明治文化全集 第2巻 自由民権篇』→1955『改版 明治文化全集 第2巻 自由民権篇』日本評論新社.
■安丸良夫・深谷克己校注、1989『近代日本思想体系21 民主運動』岩波書店.
▼引用
●中村勝義、1876（明治9年12月）『俗夢驚談』波華書林.→明治文化研究会［1927→1955：137‐147］
□「情欲ヲ専ラニスベキ之論」（142‐145）
□「抑モ人ノ此世ニ出産スルハ何ヲ目的デ出テ来リシカヲ尋問スルトキハ、己レガ欲望ヲ満足シ愉快ヲ盡シ幸福ヲ極メンカ為メニ相違ナシ。此世ニ生レテ自由ナ仕事モ出来ズ窮屈ナヒドイ目ニ逢ハサレテ幸福モ受ケラレズ愉快モ盡サレヌトシタ時分ニハ、寧ロ生レ来ヌ方ガ上分別ナルヘシ。金モ世上ニ預ケテ在ルモノ食物モ衣服モ何モ角モ皆世上ニ預ケテ在ルモノナレハ、此世ニ来ル上ハ之ヲ取リテ以テ楽ムハ天ノ与フルトコロニテ、之ヲ使用スルハ人間ノ勝手次第ナリ自由自在ナリ」（142）
□「皆人ハ欲ヲ絶テヨト勧ムルハ、何モ自カラ働イテ愉快ヲ満足シ幸福ヲ究ムルヲ絶テト言フノデハナク、釈迦ヤ孔子ノ教ハドーダカ分ラネトモ、文明国ノ先生達ノ脩身論ニハ第一番ニ自ラ働イテ愉快幸福ヲ盡スハ天意ニ叶ヘルモノト言ヘリ」（143）
●――――、1881（明治14年11月）「論説」『朝野新聞』（1881‐11‐16）→安丸・深谷校中［1989：191‐194］
□「甲府警察署ハ彼ノ訊問詳記ノ煩ヲ以テ之レヲ会主ノ責任ニ帰セシリ依リ」（193）
●――――、1881（明治14年4月）「無届政談討論会」（1881‐4）→安丸・深谷校中［1989：194‐199］
□「其名ヲ問フニ酒井文雄トカ云フ者、今世ハ必ズ正理ヲ以テ社会ニ立ツベキナリ、依テ自由ヲ重ゼザルベカラズ、今茲ニ自由党ヲ設ケ社会ヲ改良セントスル是レナリ、夫レ自由トハ何ゾヤ、権利ヲ拡張シ義務ヲ重ンジ自由ヲ尊ブヲ以テ其大主意トス、啻ニ官吏ヲ誹謗スルヲ以テ自由トナスハ大ナル誤ナリ」（196）
★福島県の討論会。警察によって中止。調書。
●――――、1882（明治15年4月）「雑報」『朝野新聞』（1882‐4‐5）→安丸・深谷校中［1989：241］
□「高知県下にては、近頃産児に名を命ずるに、男子なれば自由太郎、自由吉、自治之助、又女子なればお自由或はお自治抔自由自治の名を呼ぶもの多しと、同地より出京せし人の話し」（241）
▼参考文献
●浅井清、1966「日本における市民精神の成立――明治初期文学における〈自由〉の受容」『思想』504（1966-6）：61-71.
●一色哲、2012「近代日本の自由」直江・越智編［2012：56-59］
■直江清隆・越智貢編、2012『高校倫理からの哲学4 自由とは』岩波書店.
▼関連
◇自由-翻訳語
◆20091103, 20100920, 20110112, 0301, 20121231, 20131010*, 1116
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