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町人／農民の思想

▼リスト
■――――、1252（建長4）『十訓抄』→永積校訂［1942］→★『十訓抄』
■吉田兼好、――『徒然草』→西尾・安良作校注[1985]→★『徒然草』
■――――、1628（寛永4年）『長者教』→中村[1975：7-16]→★『長者教』
■井原西鶴、1688（元禄元年）『日本永代蔵』→井原・東校訂[1956]→★井原西鶴
■井原西鶴、1688（元禄元年）『武家義理物語』→井原・横山・前田校注[1966]→★井原西鶴
■鹿野小四郎、1709（宝永6年）『農事遺書』→清水・若林・藤野・米原[1978：3-193]▼
■西川如見、1719（享保4年）『町人嚢』→中村[1975：85-173]→★西川如見
■西川如見、1721（享保16年）『百姓嚢』→滝本編[1914：165-206]→★西川如見
■常盤潭北、1726（享保11年）『百姓分量記』→中村[1975：235-302]→★常盤潭北
■三井高房、1728（享保13年）『町人考見録』→中村[1975：175-233]→★『町人考見録』
■伊藤正作、1840（天保11年）『農業蒙訓』→清水・若林・藤野・米原[1978：235-290]▼
●――――、――『農家訓』→瀧本編［1930：1-9］→★『農家訓』

■永積安明校訂、1942『十訓抄』岩波文庫.
■西尾実・安良岡康作校注、1985『新訂　徒然草』岩波文庫（黄112-1）.
■井原西鶴・東明雅校訂、1956『日本永代蔵』岩波文庫.
■中村幸彦校訂、1975『日本思想大系59　近世町人思想』岩波書店.
■滝本誠一編、1914『日本経済叢書5』日本経済叢書刊行会.
■瀧本誠一編、1930『日本経済大典48』啓明社.
■清水隆久・若林喜三郎・藤野立恵・米原寛、1978『日本農書全集5』農山漁村文化協会.

▼引用
■鹿野小四郎、1709（宝永6年）『農事遺書』→清水・若林・藤野・米原[1978：3-193]
□「蟠リタル者、公事好ム者、野山屋舗ノ堺ヲ論ジ己ガ田地ヲ荒ス者、其所ニ居遂子孫ノ相続スル事百人ニ一人モナキ事也。予ガ見及テ絶タル者ヲ計ヘ難シ。是レ公儀ヲ掠ル報ヒ生々ノ真理ヲ害フ天罰ナリ。律儀ニテ公儀ヲ恐レ年貢公役ヲ大事ニ懸タル者ハ、若ハ・・182　運命拙ナクテ貧窮孤独ノ身ト成リテモ人憐テ是ヲ恵ム」（182-183）

□「親ノ子ヲ教ルモ麦ノ雪ニ不異、早五、六歳ヨリ我儘ヲ言ハシメズ、八、九歳ヨリソロソロ急務ノ芸ヲ教ヘ、十五、六ヨリ略家業ヲシラシメ、長スルニ従ヒテ是ヲ任シ励マシ、仮初ニモ自由ノ働キヲ禁シメ教ヘ導クベシ。如キ是者家ヲ興スト云リ、麦ノ雪ニ推レテ満熟スルガゴトシ」（127）

□「心は活物なり、正に動かねは必邪に動くと云り。俗楽を好む者は、麁食を嫌ひ美味・・7　を欲し、博奕酒色の遊に戯れ、心外に走りて常に労し、妄費に家を忘れて謗を招き病を生じ、下人の労をしらずして、終に心不仁に成、家をうしなひ身をほろぼすに至る。慎しまざるべけんや。民の事をば緩くすべからす。昼は茅かれ宵は縄なゑと侍るをや」（7-8）

■伊藤正作、1840（天保11年）『農業蒙訓』→清水・若林・藤野・米原[1978：235-290]
□「唯寝ても寤ても心に懈怠す身を懲、霜雪風雨もいとはす、天地へ仕へ奉る報恩謝得と思ひしりて、春秋の耕作法にたかはす手入を尽しぬれハ…」（246）

▼参考文献
●中村幸彦、1975「解説」中村校訂[1975：407-445]
■和辻哲郎、1979『日本倫理思想史　上・下　[改版]』岩波書店.[第5篇　後期武家時代における倫理思想]
■高尾一彦、1968『近世の庶民文化』岩波書店.→1997『近世の庶民文化』岩波同時代ライブラリー（313）.
■今井淳、1965『近世日本　庶民社会の倫理思想』理想社.

▼関連
◇町人道徳

◆20100208, 0301, 0523, 0716, 20120504, 0507, 20130101

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