路上ライブ
◆路上音楽ブーム：第二次
□「その後、1997年頃の女性ミュージシャンの増加、98、99年の郊外ベッドタウンで演奏するミュージシャンの増加をはさんで、「第二次ブーム」が90年代後半にやってくる。このブームの代表的なミュージシャンは、賛否両論はあっても日本のフォークデュオ、「ゆず」。彼らが、『夏色』『いつか』などの楽曲をヒットさせると、音楽業界は「路上出身」と言われるたくさんの対抗馬を用意した。しかし、ゆず以外で、長期的なサクセスを手にしたのは大阪の天王寺やナンバで演奏していたと言われる「コブクロ」くらいではないか。
そして、二度目のブームは2003年くらいから終息に向かった」（青柳［2009：21］）
◆札幌
□「北海道の札幌には、第二次ブーム以前からの聖地、すすきのを含め、大別して三つの路上ミュージシャンの出没スポットがある。北から、大通り公園、狸小路、そしてすすきの界隈。実際に歩いてみると難かする程に、ディープな音楽性のミュージシャンが増えていく。札幌の路上ミュージシャンの兄貴分・ボス的な存在、桑田健志に最初に出会ったのも、やはりすすきの界隈だった」（青柳［2009：12］）