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配慮（concern）
◆総論
□「ロナルド・ドゥオーキン Ronald Myles Dworkin によれば、ロールズ John Rawls の正義原理は彼が表立って用いている理論装置（社会契約や原初状態）のみによって支えられているわけではない。むしろ「平等な配慮と尊重への権利（the right to equal concern and respect）という抽象的な自然権がその「深層理論」に組み込まれているからこそ、心ある人に訴えかけるものとなっている。人びとを「配慮をもって」扱うとは、苦しみや挫折に陥りうる人間として彼／彼女らを遇することであり、「尊重をもって」というのは、自分たちの生活をいかに営むべきかに関する知的な構想を培いそれに基づいて行為できる人間として、人びとを扱うことだとされる」（川本［2006：680］）
▼文献
●川本隆史、2006「配慮」大庭・井上・加藤・川本・神崎・塩野谷・成田編集委員［2006：680］
■大庭健・井上達夫・加藤尚武・川本隆史・神崎繁・塩野谷祐一・成田和信編集委員、2006『現代倫理学事典』弘文堂.
▼関連
◆20140407
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