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東洋社会党
◆説明
□樽井藤吉らによって、1882年（明治15）5月25日に、長崎県島原で結成された小政党
◆樽井藤吉（たるい・とうきち 1850‐1922）
□「大和国の材木商の次男に生まれる。佐賀新聞主筆をへて東洋社会党を結成、1883年1月下獄。1885年には大阪事件に連座。1892年、衆議院議員」
▼文献
●――――、1882（明治15年7月）「雑報」『朝野新聞』（1882‐7‐5）→安丸・深谷校中［1989：256‐257］
●――――、1882（明治15年8月）「雑報」『朝野新聞』（1882‐8‐2）、（1882‐8‐3）、（1882‐8‐4）.→安丸・深谷校中［1989：258‐262］
●――――、1883（明治16年1月）「東洋社会党々則草案」（1883‐1‐6）→安丸・深谷校中［1989：262‐266］
■安丸良夫・深谷克己校注、1989『近代日本思想体系21 民主運動』岩波書店.
▼引用
●――――、1882（明治15年7月）「雑報」『朝野新聞』（1882‐7‐5）→安丸・深谷校中［1989：256‐257］
□「其説く所は即ち主に「社会の人をして十分に其の天賦の道義心と平等自由の法則を重んずるの精神とを涵養せしめば、則ち政治法律は遂に無用の長物たるに至るべし。此佳境に□□するを得るの時節を造るは即ち吾人の目的なり。」「政府は素と悪事の子孫なれば、到底廃滅に帰せしめざる可らず。政府廃滅の日は即ち吾人が希図する所の真正の文明世・・256 界に達するの時なり。」「土地は人間共有の天与物なり。故に今日の地券証を以て土地所有権を表する者と為す勿れ。地券証は須らく視て以て土地の預券と為すべし。」「社会の事業は主として多数人民の便益を図りて施設すべき者なり。今ま現社会の大半は皆な貧賤者なり。故に社会の事業を為すには必ず主として貧賤者の便益を図るべし。」等なりし」（256‐257）
□□（ぎょうにんべんに尚、ぎょうにんべんに羊）
●――――、1882（明治15年8月）「雑報」『朝野新聞』（1882‐8‐2）、（1882‐8‐3）、（1882‐8‐4）.→安丸・深谷校中［1989：258‐262］
□「社会党ノ上ニ東洋ノ二字ヲ冠セシハ、東洋ニ興リタル社会党ト曰フ義ニテ、東洋ノミノ社会党ト曰フ意ニアラズ。其社会党ト称スルハ大ナル親和党ト曰フ義ナリ。社会ハ人々ノ親和和鳩合シタルヲ指ス称レバナリ。而シテ人々相親和スルノ法ハ道徳ヲ擱テ他ニ術アラズ。故ニ道徳ハ固ヨリ言行ノ規準ナリ」（260：1882‐8‐3）
●――――、1883（明治16年1月）「東洋社会党々則草案」（1883‐1‐6）→安丸・深谷校中［1989：262‐266］
□「第一章 綱領
第一条 我党は新愛を言行の規準となす。
第二条 我党は自他平等を主義となす。
第三条 我党は社会公衆の最大福利を目的とす。」
▼関連
◆20091103, 20100920, 20121226, 20130126, 0928*
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