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スノーボール・サンプリング（snowball sampling）
◆総論
□「調査対象者の保有する社会ネットワークを介して、さらなる調査対象者を抽出していく方法。この方法では、まずなんらかの方法で確保した第一の調査対象者に調査への協力とともに、別の調査対象者を紹介するように依頼する。これを第一波のスノーボール抽出と呼ぶ。こうして確保した新たな調査対象者に同様の依頼を繰り返すことで、理論上は第n波まで調査対象を拡大することができる。この方法で抽出された標本は独立性に欠け、母集団の境界を設定することもできないから、母数推定には向かない。また、分析上も工夫が求められる。しかし、夫婦調査、家族調査、友人関係調査など、そもそも関係をもつ人々のセットが調査目標であるときや、サブカルチャーに強くコミットする人々など、無作為抽出に必要な名簿を確保できない社会集団が調査対象であるときには、調査対象者確保の有用な方法となる」（石黒［2012：725］）
▼文献
●石黒格、2012「スノーボール抽出」大澤・吉見・鷲田編集委員・見田編集顧問［2012：725］
■大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編集委員・見田宗介編集顧問、2012『現代社会学事典』弘文堂.
◆20130712
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