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AGIL図式（AGIL-schema）
◆総論
□「あるシステムを分析するための発見的な概念用具として、パーソンズ、T. が示した図式。すべてのシステムには、充足しなければならない4つの機能的要請（要件）があるとされる。A は適応 adaptation、G は目標達成 goal attainment、I は統合 integration、L は潜在的な型の維持 latent pattern maintenance。これら4つを導出する基準は次の2つである。第1の基準は、その機能がシステムとその外部の環境との関係に関わるか、それともシステム内部の諸要素間の関係及びそのシステム全体との関係に関わるか、である。第2の基準は、目的それ自体の遂行的選択に関わる consummatory か、それとも道具的 instrumental か、である。A は道具的で外部的、G は、目的的で外部的、I は、目的的で内部的、L は、道具的で内部的な機能に関わる。重要な点は、「全体としてのシステム」をどのレベルにおくかである。行為システムが「全体」ならば、その内に A 行動有機体、G パーソナリティ、I 社会システム、L 文化システムを含むことになり、社会システムが全体ならば、その内に A 経済、G 政治、I 社会共同体、L 受託システムを含む」（油井［2012：104］）
▼文献
●――――、1997「AGIL図式」濱嶋・竹内・石川編［1997：35-36］
●油井清光、2012「AGIL図式」大澤・吉見・鷲田編集委員・見田編集顧問［2012：104］
■濱嶋朗・竹内郁郎・石川晃弘編、1997『社会学小辞典 新版』有斐閣.
■大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編集委員・見田宗介編集顧問、2012『現代社会学事典』弘文堂.
▼関連
◆20130215, 0706*, 20140419
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