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Wittgenstein, Ludwig. （1889-1951）
▼人
□哲学。ウィーン。
▼文献
■Wittgenstein, Ludwig. Notebooks, 1914-1916. Edited by G. H. won Wright and G. E. M. Anscombe, with an English translation by G. E. M. Anscombe. Oxford. 1961.＝奥訳[1975：123-289]「草稿1914-1916」
■奥雅博訳、1975『ヴィトゲンシュタイン全集 第1巻』大修館書店.
▼引用
□「意志行為は行為の原因ではなく、行為そのものである。
人は行うことなく、意志することはできない。
意志が世界の中に客体を持たねばならないとすれば、その客体は意図された行為でもありうる。
そして意志は客体を持たねばならない。
さもなければ我々は手がかりを全く持たないことになり、又我々が何をするかも知りえないことになろう。
そして異なった種々のことを意志するのも不可能となろう。
意志された肉体の運動の生じ方は世界の中の意志されないことのいずれの生じ方とも全く同様であるが、ただそれが意志によって伴われている点だけが異なっている、というのではないであろうか。
しかし運動は単に願望に伴われているだけではない！意志によって伴われているのだ。
我々は運動にいわば責任を感じるのである」（281-282）
□「1917年1月10日
自殺が許される場合は、全てが許される。
何かが許されない場合には、自殺は許されない。
このことは倫理の本質に光を投じている。というのも、自殺はいわば基本的な罪だからである。
そして人が自殺を研究するとすれば、それは、蒸気の本質をとらえるために水銀蒸気を研究するようなものであろう。
それとも自殺もまたそれ自身では善でも悪でもない、というのか！」（288-289）
▼参考文献
●槙原千尋、2004「後期ウィトゲンシュタインの真理論」『哲学論叢』31：78-90.
◇HP→http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/24322/1/Makihara.pdf
◆20100109, 0902, 0906, 20130106
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