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Walzer, Michael.（1935-）
▼人
□ハーバード大学政治学教授→プリンストン高等研究所社会科学教授。『ディセント』編集員。
▼文献
■Walter, Michael. 1983. Spheres of Justice : A defence of Pluralism and Equality. Basic Books Inc. ＝山口晃訳、1999『正義の領分――多元性と平等性の擁護』而立書房.
▼引用
■Walter, Michael. 1983. Spheres of Justice : A defence of Pluralism and Equality. Basic Books Inc. ＝山口晃訳、1999『正義の領分――多元性と平等性の擁護』而立書房.
□「自己尊重〔尊厳〕を享受するためには私たちは自ら器量があることを信じなければならず、また行為の責任を受け入れなければならない。その行為が、器量があるかないかを構成する。それゆえに、自己尊重は私が「沈着」（セルフ・ポゼッション）と呼ぶ、深い価値に依存している。それは〔ポゼッションには所有の意味はあるが〕自分の身体の所有ではなく、自分の性格、性質、行為の所有である。市民性は沈着の一つの様式である。私たちは自らを責任ある状態に保ち、また仲間の市民たちによって責任ある状態に保たれる。この相互保持から自己尊重と公共的名誉の可能性が生じる。しかし、この二つは常に相携えて進むわけではない。私が誤って不名誉を被っていると思っても、私は自己尊重を保つことはできる。また、自己の行為の「罪を認め」、不名誉を立派に受け入れることで、私の自己尊重を保つことはできる。とりわけ不名誉であることは、無責任であるということである、それは沈着さの拒否である。自己を尊重している市民派かならず市民の義務を履行するということではなくて、自分の失敗を認め、自分が義務を履行する能力があることを知り、そうすることによって依然拘束されているということである」（422）
□「自己を尊重する市民は自律的な人である。世界の中で自律しているという意味ではない。この意味は私にはわからない。彼ら自身の共同体の中で自律的なのである。自由で責任ある主体、参加する成員なのである」（423）
◆20101127, 1128, 20130106
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