高畠通敏（たかばたけ・みちとし　1933-2004）

▼人
□東京都出身。東京大学。立教大学教授。

▼文献
■高畠通敏、1983『政治の発見――市民の政治理論序説』三一書房.→1997『政治の発見――市民の政治理論序説』岩波同時代ライブラリー（308）.

▼引用
□「ラスウェル的なシンボル分析は、本来、デマゴギー的なシンボル操作の上に立つナチズムやスターリニズムへの批判を内に秘めて発想されたものだった。しかしそれは、あらゆる政治体制におけるエリート支配の貫徹というシニシズムによって、市民的政治理論における言語自体までを危うくさせるものとなる。フリードリッヒが“「規範」（ＮＯＭＯＳ）シリーズ”と銘打って、「権威」「自由」「共同体」「責任」「公共の利益」などという古典的なことばを、単なるシンボルとしてではなく理論的キー・ワードとして考え直す叢書を発刊（1958年）するのは、そういう危機意識に支えられてである」（192）

◆20100311, 0502, 0523, 20130106

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