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田上幹樹（たがみ・よしき 1945-）
▼人
□埼玉県出身。東京医科歯科大。東京都教職員互助会三楽病院副院長。
▼文献
■田上幹樹、2008『それは患者の責任です』NHK出版.
▼引用
■田上幹樹、2008『それは患者の責任です』NHK出版.
□「私が医師になった1970年代には、「すべておまかせします」という患者の医師に対する厚い信頼が日本の医療現場に存在した。1980年代になって欧米の公民権運動の影響が日本にも影を落とすようになり、医師にすべてを任せるという医療倫理は、人々の医療に対する期待や関心の高まりと相まって、医療の密室性につながる、と批判されるようになった。様々な情報が氾濫している昨今では、医師に対する信頼が年々薄れ、「医療の責任」について厳しく追及される日本に変貌しているが、なぜか「患者の責任」に対する認識は患者だけでなく医師においても希薄である。バランスのとれた質の高い医療を実践するためには医師・患者双方がそれぞれの「責任」について正しく認識する必要がある」（173）
□「読者の方々もご存じだと思うが、2002年8月2日に健康増進法が成立した。ここには「国民の責務」という条文があり「国民は、健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め、生涯にわたって自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努めなければならない」と定めている。国民一人一人が自らの健康は自ら守るという責任感のもと積極的に「健康管理」に取り組む必要性が初めて法律の中に書き込まれたわけである。健康管理は「自己責任」である、という自覚を持つことは「国民の責務」と定められていることを再認識し、是非実行に移して欲しい」（183‐4）
△キーワード：健康 自己責任
◆20100220, 0304, 0502, 0523, 20130106
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