斎藤友里子（さいとう・ゆりこ）

▼人
□社会学。法政大学教授。

▼引用
●斎藤友里子、1998「ジャスティスの社会学」高坂・厚東編[1998：165-198]
●斎藤友里子・山岸俊男、2000「日本人の不公平感は特殊か――比較社会論的視点で」海野編[2000：127-149]
●斎藤友里子、2011「「より良い社会」をめぐる問い――社会階層と公共性・正義」盛山・片瀬・神林・三輪[2011：225-254]

■高坂健次・厚東洋輔編、1998『講座社会学1　理論と方法』東京大学出版会.
■海野道郎編、2000『日本の階層システム2　公平感と政治意識』東京大学出版会.
■盛山和夫・片瀬一男・神林博史・三輪哲、2011『日本の社会階層とそのメカニズム――不平等を問い直す』白桃書房.

▼メモ
◆努力
□「「努力」の測定困難性について例えば次の指摘。「努力は事実上、本来的な意味での配分基準ではない、という見方さえ実は可能である。努力原理は「努力量により格差をつける」ことを要請するという意味で基準の理念の一種である。しかしながら、ある配分が「努力量に基づいている」と主張されても確認の手段はない」（斎藤友里子・山岸俊男[2000：144]）。他に立岩真也[1997：345]」

◆機会の平等と再配分
□「「機会の平等」と再配分の両立についての意識は、経験的にも示されている。ISJP調査(International Social Justice Project 1991)に拠れば、日本人は「機会は平等だから、現在の貧富は個人の責任」という成功イデオロギーを欧米人よりも強くもつと同時に、富を平等に分配すべきであると考えていることが示されている（Kluegel and Miyano[1995]、cf.斎藤友里子・山岸俊男[2000：128]）」

◆20100221, 0304, 0502, 0531, 20111007, 20130108

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