野崎泰伸（のざき・やすのぶ 1973-）

▼人
□尼崎出身。倫理学。

▼文献
■野崎泰伸、2011『生を肯定する倫理へ――障害学の視点から』白澤社.

▼引用
■野崎泰伸、2011『生を肯定する倫理へ――障害学の視点から』白澤社.
□目次
□序　〈人間〉を問うことの可能性と危うさについて
□1　障害学の視点
□2　現代倫理学と分配的正義
□3　生命倫理の陥穽――シンガー倫理学批判
□4　倫理の別様のかたち
□終章　生を肯定する倫理へ――境界線の正当化に抗う正義論

◆「〈顔〉の倫理――レヴィナスと責任論」（野崎［2011：173-177]）
□「私たちは、通常の意味においては、過去に行なった作為や、するべきことを行なわなかった不作為の代償として、責任という概念を考える。他方、レヴィナスの責任論における対象とは、行為ではなく、いまだ了解不可能なものとしての〈他者〉の存在なのである。それは、私が主体的に〈他者〉の存在に対して責任を取る、という構図ではない。そうではなく、責任は〈他者〉の到来によって私に課されるのである。〈他者〉からの呼びかけに呼応することによって、「応答可能性としての責任」が成立するという責任概念をレヴィナスは構築したのである」（野崎[2011：177]）

◆20110718, 20130107

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