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野崎和義（のざき・かずよし 1953-）
▼人
□法学。中央大学。九州看護福祉大学。
▼文献
■野崎和義、2005『福祉のための法学[第2版] ――社会福祉の実践と法の理念』ミネルヴァ書房.
▼引用
■野崎和義、2005『福祉のための法学[第2版] ――社会福祉の実践と法の理念』ミネルヴァ書房.
□「いつの間にか「自己決定＝自己責任」が常識的な理解として世に蔓延している。しかし、福祉サービスの領域で、両者が等値される理由は何もない。自己決定したからといって、必ずしも自己責任を負うとは限らないのである★。自業自得だからといって、私たちは困っている人への支援を拒否するだろうか。「何のために・誰に向けて」自己責任が語られるのかを慎重に見定めなければならない」（7）
★ 瀧川裕英[2001]についての言及
△キーワード：自己決定と自己責任
□「[…]次のように言われることが多い。「権利には義務を伴う」。しかし、そうなると、税金を払えない人は存在を許されなくなる。いつから日本は、そんな非文化的な社会になったのか。いつから「強くなくては生きていけない」社会になったのだろうか。
「頑張れる人、金を出す人にサービスする」という発想は、「人が能力をもつかどうか」で権利があるかどうかを決定することにほかならない。それは、「能力のない者には生存の権利がない」という考え方に行き着く。しかし、別の考えもできないか。能力がなくても、能力を失っても、生存が保障されるからこそ「生存権」なのだ。そして、生存権が権利である以上、国家はサービスを提供する一方的な義務を負う」（野崎和義[2005：303]）
△キーワード：責任 権利 能力
◆20100213, 0826, 0903, 20130107
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