森岡正博（もりおか・まさひろ　1958-）

▼人
□哲学・生命学。大阪市立大学教授。
◇HP→http://www.lifestudies.org/jp/

▼文献
■森岡正博、2001『生命学に何ができるか――脳死・フェミニズム・優生思想』勁草書房.

▼引用
■森岡正博、2001『生命学に何ができるか――脳死・フェミニズム・優生思想』勁草書房.
□「私は、人工妊娠中絶は基本的には女性の自己決定権に含まれるべきだと考えている。その意味において「産む産まないは女が決める」という中絶と再生産の自由の主張に賛同する。と同時に、女性には、自分自身の身体を管理する自己責任が要請されるし、男性には、女性が望まぬ出産や中絶を余儀なくされることのないような性行動を行なう責任が課せられると思う」（森岡正博[2001：249‐50]）

△キーワード：女性の自己決定権

▼メモ
□「日本に目を向けると、1970年代はウーマン・リブ運動が、女性の産む権利や中絶する権利を、今でいう「女性の自己決定権」として主張する時代でもあった。1970年代のウーマン･リブ運動と女性の権利については、森岡正博[2001：3章]を参照」

△キーワード：1970年代　自己決定権

□「妊娠の「責任」の定式化は、森岡正博のいう「「責め」（＝倫理的有罪性）」とは別のものであると考える。森岡正博のいう「責め」とは「「可能性の殺人」に関与したことに対する「責め」、言い換えれば、そのまま育っていけば様々な生を享受していたであろう存在を抹消してしまったことに対する「責め」である。これはわれわれが人として引き受けてゆくべき、何ものかである」（森岡正博[2001：255]）」

△キーワード：倫理的有罪性

◆20100211, 0302, 0502, 0530
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