森真一（もり・しんいち　1962-）

▼人
□社会学。関西学院大学。皇學館大学文学部教授。

▼文献
■森真一、2000『自己コントロールの檻――感情マネジメント社会の現実』講談社選書メチエ.
■森真一、2008『ほんとはこわい「やさしさ社会」』ちくまプリマー新書．

■森真一、2008『ほんとはこわい「やさしさ社会」』ちくまプリマー新書．
・日本人は謝るか
□「よく「日本人はすぐ謝る」と言われます。しかし、それは条件によります。
　まず、企業が不祥事を起こしたときは、たしかにすぐ謝罪します。不祥事の原因がはっきりせず、その企業に責任があるかどうか判明していない段階でも、とりあえず謝罪しておこうという感じです。
　次に、知りあいや仲間うちにたいしても、すぐに謝ります。たとえば、日本に住みはじめた外国人が最初に覚える日本語は「ごめんなさい」とか「ごめんね」だそうです。・・158　それぐらいひんぱんに日本人は「ごめんね」を使います。
　ただしそれは、近所のひとや職場の同僚などにたいしてであって、知らないひととぶつかっても「ごめんなさい」「すみません」と言うひとはほとんどいません。満員電車の乗客も、駅について降りようとするとき、ひとこと「すみません」と言えばいいのに、無言で周囲の乗客を押しのけてむりやり降りようとするだけです」（森［2008：158-159］）

▼メモ
◆心理主義
□「「心理主義」とは「心理学や精神医学の知識や技法が多くの人に受け入れられることによって、社会から個人の内面へと人々の関心が移行する傾向、社会的現象を社会からではなく個々人の性格や内面から理解しようとする傾向、および、「共感」や相手の「きもち」あるいは「自己実現」を重要視する傾向」である（森真一［2000：9］）」

△キーワード：心理主義

◆20100211, 0302, 0502, 0530, 20130107, 20140413*, 0806

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