樋澤吉彦（ひざわ・よしひこ　1973-）

▼人
□長野県。日本福祉大学大学院→立命館大学大学院。長野大学社会福祉学部専任講師→名古屋市立大学大学院人間文化研究科。
◇樋澤吉彦HP→http://www.geocities.jp/dayswamp/index.html

▼文献
●樋澤吉彦、2003「「自己決定」を支える「パターナリズム」についての一考察──「倫理綱領」改訂議論に対する「違和感」から」『精神保健福祉』34-1：62-69.
　◇HP→http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/2003/0300hy.htm
●樋澤吉彦、2009「「同意」はパターナリズムを正当化できるか」『談』83（2009-2）：37-58.

▼引用
●樋澤吉彦、2009「「同意」はパターナリズムを正当化できるか」『談』83（2009-2）：37-58.
□「結論から先に言ってしまえば、自己決定とパターナリズムは対立するものではなくて、あえて言えば相補的関係になります。相互に補完し合う関係にあるというのが私の結論です。ここでいうパターナリズムは「正当化されるもの」という条件付きですが。そして、パターナリズムの正当化原理は、暫定的に以下の二つのパターンがあると思っています。一つは、当該個人の状況／状態が生命の保全のための緊急性が高い場合。二つ目は、当該個人の状況／状態が生命保全のための緊急性は低いものの持続的な支援を必要とするような場合。前者では、原則的に「合理的人間モデル」に基づいた介入が行われ、後者の場合は、原則的に当該個人の「意思反映モデル」に基づいた介入が行われます。そして、主要かつ本来的な正当化原理は後者です。徹底的な「対話」を土台として関係構築がこの原理の土台となります」（53）

◆20100909, 0910, 20110401, 20130105

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