Dante, Alighieri.（1265-1321）

▼文献
■Dante, Alighieri. 1472. La Divina Commedia.＝ダンテ・山川丙三郎訳、1952『神曲――地獄　上』岩波文庫（701-1）.、1953『神曲――浄火　中』岩波文庫（701-2）.、1958『神曲――天堂　下』岩波文庫（701-3）.

▼引用
■Dante, Alighieri. 1472. La Divina Commedia.＝ダンテ・山川丙三郎訳、1952『神曲――地獄　上』岩波文庫（701-1）.、1953『神曲――浄火　中』岩波文庫（701-2）.、1958『神曲――天堂　下』岩波文庫（701-3）.
□「されど請ふ我にその原因（もと）を指示し、我をして自らこれを見また人にみするをえしめよ、そは或者これを天に帰し或者地に帰すればなり。
　憂ひの噫に終らしむる深き嘆息をつきて後彼曰ひけるは。兄弟よ、世は盲なり、しかして汝まことにかしこより来る
　汝等生者は一切の原因をたゞ上なる天にのみ帰し、この物必然の力によりてよく萬事を定むとなす
　若し夫れ然らば自由の意志汝等の中に滅ぶべく、善のために喜び悪のために悲しみを得るは正しき事にあらざるべし
　天は汝等の心の動に最初の傾向を与ふれども、凡てに於て然るにあらず、また仮りに然りと見做すも汝等には善悪を知る光と
　自由の意志と与へらる（この意志もしはじめて天と戦ふ時の疲労に堪へ後善く養は・・106　るれば凡ての物に勝つ）
　汝等は天の左右しあたはざる智力を汝等の中に造るもの即ち天より大いなる力、まされる性の下に属して而して自由を失はず
　此故に今の世路を誤らば、その原因汝等の中にあり、汝等己が中にたずねよ、我またこの事について今明かに汝に告ぐべし」（106-107中：浄火編16歌）

△キーワード：自由意志　罪

◆20100718, 0719, 0826, 20130104

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